読書の秋 食欲の秋
最近、すっかり涼しくなってきましたね。
秋は、「読書の秋」でもあり、「食欲の秋」でもありますよね。
そこで、食べるのが楽しくなってきそうな本を、ピックアップしてみました。
吉本ばなな『キッチン』
料理や食べ物がテーマというよりは、キッチンそのものが重要な舞台になっていますが、
主人公の心の癒しや成長が、描かれています。
キッチンは、主人公にとって「大切な場所」。
料理を通じて、心が癒される様子が、感じられると思います。
何気ない日常の中で、料理をすることが、
こんなにも心に作用するんだなって、気づかされた気分です。
秋の夜に、じんわり心が温かくなる一冊です。
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小川糸『食堂かたつむり』
この本は、失恋して自分を見失った主人公が、
山奥で、小さな食堂を開くストーリーです。
彼女が、料理を通じて自分を癒し、
周りの人々にも幸せを届ける過程が、描かれています。
読んでいると、手作りの料理の温かさや、食べることの大切さを、
しみじみと感じることができると思います。
食べることが、いかに心に影響を与えるのか。
読書を通じて、深く感じられそうな一冊です。
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群ようこ『パンとスープとネコ日和』
タイトルからして、食べ物を連想させる、この作品。
物語の中心には、パンとスープの店を営む、主人公の女性が登場します。
母親を亡くしたことをきっかけに、自分の人生を見つめ直し、
新しい店を始めるまでのストーリーが描かれています。
料理を通して、主人公が、新しい生活や、人との関係を築き上げていく姿は、
「食」が人生に与える影響を、感じさせてくれると思います。
きっと、ほっこりとした気持ちになります。
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